
商標登録って、出願からどれくらい時間がかかる?
「早いケース」と「長いケース」の違いは?
急いで登録したい場合、現実的にできることは?
こうした疑問に弁理士が解説します。
商標登録の期間は、「審査がスムーズに進むか(拒絶理由が出るか)」で大きく変わります。
さらに、区分設計や指定商品役務の不備があると補正対応が入り、結果的に期間が伸びます。
この記事では、期間の全体像 → どこで遅れるか → 急ぐときの現実的な対策の順に整理します。
関連(内部リンク推奨):
商標登録の費用はいくら? /
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- 早いケース:調査・区分設計が適切で、拒絶理由が出ない
- 長いケース:拒絶理由通知→意見書・補正→再審査
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この記事でわかること
- 商標登録にかかる期間の目安(どこで時間がかかるか)
- 期間が伸びる代表的な原因(拒絶理由通知・補正など)
- 早く進みやすい案件の共通点
- 急いで登録したい場合にできる対策(できないことも含めて)
- よくある誤解(出願=登録ではない)
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- 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
- 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
- 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
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商標登録の期間:全体像(出願〜登録まで)
商標登録は次の順で進みます。
- 出願(特許庁へ提出)
- 審査(拒絶理由がないかチェック)
- 登録査定
- 登録料の納付(5年/10年)
- 登録(商標権の発生)
重要なのは、出願した瞬間に「登録」されるわけではないことです。
「出願番号が付いた=権利が取れた」ではありません。審査を通り、登録料を納付して初めて登録になります。
どこで時間がかかる?(期間が伸びる3大要因)

期間が伸びるポイントは、実務上ほぼ次の3つです。
要因①:拒絶理由通知が出る
拒絶理由通知が出ると、意見書・補正書で応答し、再審査になります。
この「往復」が入ることで、期間は伸びやすいです。
代表例:
- 先行登録と同一・類似(4条1項11号など)
- 識別力が弱い(説明的・ありふれた表示)
- 公序良俗・品質誤認など(ケースによる)
要因②:区分・指定商品役務の不備(補正が必要)
指定商品役務の表現が不明確だったり、区分設計がズレていると、補正対応が入ります。
補正自体が可能でも、検討・やり取りが増えるため時間が伸びやすいです。
区分の基本は別記事(③)で詳しく解説:
(この記事下に内部リンクを貼る想定)「商標の区分とは?45区分の基本」
要因③:そもそも“難しい商標”である
短い一般語に近い名称、業界用語、説明的な表現、競合が多い領域の名称などは、調査結果も厳しく、審査で指摘を受けやすい傾向があります。
この場合、戦略(指定の整理、商標構成の工夫等)を立てる分、時間がかかりがちです。
「早いケース」と「長いケース」—何が違う?
早いケース(スムーズに進む案件)の共通点
- 出願前に先行商標調査をしている
- 区分・指定商品役務が明確(補正が不要)
- 商標に識別力がある(説明的でない)
特に「調査の精度」と「区分設計」の2つで、期間は大きく変わります。
長いケース(遅れやすい案件)の共通点
- 調査を省略して出願(後で拒絶が出る)
- 区分・指定が曖昧で補正が必要
- 商標が一般語寄り/短すぎて先行が多い
- ロゴの要部が先行と近い(判断が微妙)
拒絶理由通知が来た場合の流れ(期間はどう変わる?)
拒絶理由通知が来ると、通常は以下の流れになります。
- 拒絶理由通知の受領
- 内容分析(何が問題か/どこを直せば通るか)
- 意見書・補正書の作成・提出
- 再審査
- (解消すれば)登録査定へ
ここで重要なのは、“とりあえず反論すれば通る”わけではないことです。
見立てを誤ると長期化し、最悪は拒絶査定→審判または出し直しになります。
(費用も膨らみやすいので、早い段階で戦略を立てるのが合理的です)
急いで登録したい人が知っておくべき現実
「急げば早くなる」というより、“トラブルを起こさないと結果的に最短になる”のが商標です。
現実的にできること(最短化に効く)
- 先行商標調査を丁寧に(表記ゆれ・称呼の近さまで見る)
- 区分・指定商品役務を明確に(曖昧表現を避ける)
- 商標(表記・ロゴ)を確定(途中でブレない)
商標調査については別記事(④)へ内部リンク:
(この記事下に内部リンクを貼る想定)「商標調査とは?先行商標の調べ方」
できないこと(期待しすぎ注意)
- 審査官の判断を“急かす”こと
- 先行商標が強く存在するのに強引に通すこと
- 区分や指定が固まっていない状態で「とにかく最短」を狙うこと
よくある誤解(ここで時間を失う)
期間でよくある誤解
- 出願=登録だと思ってしまう(審査がある)
- 調査を省略して最短狙い→拒絶で逆に遅くなる
- 区分を適当に入れる→補正・追加出願が必要になる
FAQ
- Q. 期間を短くする一番のコツは?
A. 出願前に「調査」「区分設計」「指定の明確化」をして、拒絶リスクを下げるのが一番効果的です。 - Q. 拒絶理由通知が来たら必ず長引く?
A. 伸びやすいですが、内容によっては一度の応答で解消できることもあります。 - Q. まずは見通しだけ知りたい
A. 商標と事業内容を伺い、調査結果も踏まえて見通しをご案内します。
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