
ロゴの商標登録ってどうやるの?
そもそも必要性ってある?
こうした疑問に弁理士が解説します。
企業の象徴であるロゴは、商標登録によって模倣の抑止・ブランド保護につながります。
一方で、ロゴは「どれを登録するか(文字だけ/図形だけ/組合せ)」で費用も効果も変わるため、戦略を間違えるとムダな出願になりやすい分野です。
- ロゴ商標は「文字(ロゴタイプ)」「図形(シンボル)」「組合せ(ロゴマーク)」で扱いが変わる
- 一つの出願で全部まとめることはできないため、出し方で費用が変わる
- 迷ったら、まずは一番使う形(多くは「文字」または「組合せ」)から検討する
- 費用の目安:公費は出願時 12,000円+(区分追加×8,600円)、登録時は1区分あたり 5年17,200円/10年32,900円
ロゴの出し方(どれを登録するか)を含めて相談したい方はこちら:商標の無料相談・見積り

- 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
- 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
- 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
- ブログ歴3年以上でブログを書くことが趣味です。
- 月間PV数最高11万超のブログを運営したこともあります。
- 初心者の方でもわかりやすいように記事を書くことが得意です。
この記事でわかること
- ロゴ商標とは何か(3種類の違い)
- ロゴを商標登録するメリット(必要性)
- 手続きの流れと費用の考え方
- 失敗しやすい注意点(出願の仕方・デザイン/フォント等)
ロゴの商標登録とは?


商標登録をすることで、同一・類似のロゴを同一・類似の商品/サービスに使われるリスクを下げることができます。
そもそもロゴとは?(3つのタイプ)

ロゴは大きく3タイプに分けて考えると分かりやすいです。

- 文字(特定のフォントやデザインの文字列)= ロゴタイプ
- 図形やイラストのみ = シンボルマーク
- 文字+図形の組合せ = ロゴマーク
例として、文字と翼のイラストが組み合わさったものは「ロゴマーク」に該当します。
この分類を理解すると、「どれを登録すべきか」の判断がしやすくなります。
ロゴの商標登録のメリット(必要性)

ロゴを商標登録するメリット(要点)
- 模倣の抑止・ブランド保護
- 法的な対応が取りやすくなる(警告・交渉等)
- 信頼性が上がる(取引・EC・広告などで有利になることがある)
- ライセンスや提携がしやすい(権利の根拠が明確)
特に、ロゴは「見た目」で認識されるため、模倣されるとダメージが大きいです。
EC・SNS・広告で露出が増えるほど、ロゴ登録の重要性は上がります。
ロゴの商標登録の手続き(流れ)

- どの形を登録するか決める(ロゴタイプ/シンボル/ロゴマーク)
- 先行商標の調査(文字・図形は検索方法が異なることがある)
- 出願(区分・指定商品/役務の設計)
- 審査(必要に応じて拒絶理由対応)
- 登録(登録料納付)
※図形・ロゴは、検索で「図形分類(ウィーン分類等)」を検討することがあります。
(ここはケースによって難易度が上がるので、調査段階で相談するのが安全です)
審査期間の目安は状況により変動しますが、一般に数か月〜を見込みます。急ぐ場合は早期審査やファストトラックの検討も可能です(別記事参照)。
ロゴの商標登録の費用(考え方)


費用は①特許庁の公費と②(依頼する場合)弁理士手数料に分かれます。
まずは公費の目安を押さえましょう。
- 出願時:12,000円(追加区分ごとに+8,600円)
- 登録時:5年 17,200円/10年 32,900円
ロゴで注意したいのは、「登録したい形が複数あると、出願が複数になり費用が増える」点です。
例えば、ロゴタイプ・シンボル・ロゴマークの3つを全部別々に出すなら、原則として出願も3件になり、費用も増えます。
費用の全体像は、こちらの記事で詳しく解説しています:
-
-
商標登録の費用はいくら?1区分・2区分の料金表と弁理士費用の相場
続きを見る
ロゴ商標で失敗しないための注意点

注意点(ここで失敗しがち)
- 一つの出願で「ロゴタイプ+シンボル+組合せ」をまとめて登録することはできない
- どれを優先して登録するか(費用対効果)を決める
- フォント・デザイン等の権利関係(利用規約等)を確認する
注意①:まとめて出願できない(出し方で費用が変わる)
同じ商品・サービスに使うロゴでも、別の態様(文字だけ/図形だけ/組合せ)は別出願になるのが基本です。
費用を抑えるなら、「最も使う形」から優先して検討するのが現実的です。
注意②:どれを優先して登録すべき?(実務の考え方)
- 文字の呼び名が重要 → ロゴタイプ(文字)を優先
- 図形が強く認識される → シンボルを優先
- 常に組合せで使う → ロゴマーク(組合せ)を優先
迷う場合は、実際の使用態様(Web/名刺/看板/商品/アプリ等)を見て決めます。
注意③:フォント等の権利(利用規約)
ロゴタイプで既存フォントを使う場合、フォントの利用規約(商用利用可否等)を確認しておくと安全です。
※ここは商標とは別の論点も絡むので、必要ならデザイナーや制作会社とも確認してください。
よくある質問(FAQ)
- Q. ロゴは必ず商標登録すべき?
A. 露出が増えるほど模倣リスクが上がるため、事業の重要なロゴは登録を検討する価値があります。 - Q. 文字とロゴ、どっちを先に出すべき?
A. 事業の呼び名(ネーミング)を守りたいなら文字(ロゴタイプ)優先が多いです。実際の使い方によります。 - Q. ロゴを3種類(文字・図形・組合せ)全部出すと費用は3倍?
A. 出願が複数になれば費用も増えます。優先順位を付けて段階的に出すことも検討できます。 - Q. ロゴの調査は難しい?
A. 図形要素が強い場合は検索の観点が増えるため、調査段階で相談すると失敗が減ります。
まとめ
- ロゴは3タイプ(ロゴタイプ/シンボル/ロゴマーク)で考えると分かりやすい
- まとめて1件で登録はできないため、優先順位を付けるのが重要
- 公費は出願時+登録時に発生(区分・年数で変動)
当所(特許事務所BrandAgent)では、商標出願を手数料25,000円(税別)でサポートしています。
相談・料金はこちら