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社名に関する商標登録の重要性と手続きを弁理士が解説

悩んでいる方
社名は商標登録すべき?手続きも教えてほしい。

こうした疑問に答えます。

弁理士叶野徹
会社を設立する際には、社名に関する商標登録が非常に重要です。

社名には、その会社のイメージや信頼性がかかっています。

商標登録をすることで、社名を守り、他社による商標の不正使用を防ぐことができます。

本記事では、社名に関する商標登録の重要性と手続きについて解説します。

本記事の構成

1.社名に関する商標登録の重要性とメリットは?

2.社名を商標登録をするタイミングは?

3.社名の商標登録の手続きの流れは?

4.社名の商標登録を成功させるポイントとは?

5.社名の商標侵害の対処方法とは?

本記事の信頼性

記事の信頼性

  • 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
  • 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
  • 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
  • ブログ歴3年以上でブログを書くことが趣味です。
  • 月間PV数最高11万超のブログを運営したこともあります。
  • 初心者の方でもわかりやすいように記事を書くことが得意です。

社名に関する商標登録の重要性とメリットは?

弁理士叶野徹
社名に関する商標登録の重要性とメリットをまとめると以下のようになります。

重要性とメリット

  • 他社との区別が明確になる
  • 信頼性を向上できる
  • 商標を保護できる
  • 権利を継承できる

他社との区別が明確になる

弁理士叶野徹
社名を商標登録することで、同じ業界の他社との区別を明確にすることができます。

自社が提供する商品やサービスに対して、他社が類似したものを出した際に、自社の商標登録によって区別することができます。

信頼性を向上できる

弁理士叶野徹
商標登録は、顧客に対して自社が正規の企業であることをアピールすることができます。

商標登録は、自社が一定の基準をクリアしていることを示すものであり、顧客に対して信頼性を向上させることができます。

商標を保護できる

弁理士叶野徹
商標登録をすることで、自社の商標を守ることができます。

他社による商標の不正使用や模倣を防ぎ、自社のブランド価値を守ることができます。

また、商標登録は、自社が商標権を主張するための法的な根拠となります。

権利を継承できる

弁理士叶野徹
商標登録は、権利の継承が可能です。商標権を継承することで、自社の商標を将来に渡って守ることができます

以上のように、社名に関する商標登録は、他社との区別や信頼性の向上、商標の保護、権利の継承など、多くのメリットがあります。

では社名を商標登録するタイミングはいつがよいのか。続いて解説します。

社名を商標登録をするタイミングは?

弁理士叶野徹
社名を商標登録するタイミングをまとめると以下のようになります。

商標登録のタイミング

  • 事前調査を行った後に申請すること
  • 事業開始前に登録すること
  • 事業拡大前に登録すること
  • 早めに行うこと

 事前調査を行った後に申請すること

弁理士叶野徹
商標登録を検討する際には、まずは社名が既に商標登録されていないかを確認することが重要です。

商標登録には、一定の条件があり、他社がすでに商標登録している場合は、自社の商標登録が認められないことがあります。

事前に商標登録情報を調査し、自社の商標が登録可能かどうかを判断することが大切です。

事前調査を行って既に商標登録されていないを確認してから申請をすませることをおすすめします。

事業開始前に登録すること

弁理士叶野徹
商標登録は、自社のブランド価値を守るために重要な手続きです。

事業を開始する前に商標登録を済ませておくことで、商標の権利を守り、不正競争行為や模倣品の出回りを防ぐことができます。

事業拡大前に登録すること

弁理士叶野徹
事業拡大を検討している場合は、新たな商品やサービスを提供する際にも商標登録が必要です。

事業拡大前に商標登録を済ませておくことで、新商品やサービスを追加する際にもスムーズに商標登録を行うことができます。

早めに行うこと

弁理士叶野徹
商標登録は、他社からの不正競争行為や模倣品の出回りを防ぐためにも早めに行うことが望ましいです。

商標登録を遅れると、他社に商標を取られる可能性があり、自社のブランド価値を守ることができなくなることがあります。

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 あなたの商標がこの総額に見合ったものであるか十分確認し、見合っていると思った方のみご相談・ご依頼をお願いします。

 なお商標権は10年間保護されますので登録すると1年あたり1万円程度の費用で毎年あなたの商標は守られるということになります。

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社名の商標登録の手続きの流れは?

弁理士叶野徹
社名の商標登録の手続きを流れをまとめると以下のようになります。

社名の商標登録の手続きの流れ

  1. 商標の種類を確認すること
  2. 商標調査を行うこと
  3. 商標出願を行うこと
  4. 審査を受ける
  5. 登録料をおさめること
  6. 商標の維持管理を行うこと

 商標の種類を確認すること

弁理士叶野徹
商標登録を行う際には、商標の種類を確認する必要があります。商標の種類には、文字・図形・絵柄・色彩・音などがあり、それぞれの種類によって手続きが異なります。

社名はワードで登録するか、ロゴで登録するかをまず確認しましょう。筆者はワードで登録することをおすすめします。

 商標調査を行うこと

弁理士叶野徹
商標登録を申請する前に、同じ商標がすでに登録されていないかを調べる必要があります。

商標調査は、専門家に依頼することもできますが、自分で調べることも可能です。

調べ方は特許庁の商標データベースである「IPDL」を使ってすることができます。

 商標出願を行うこと

弁理士叶野徹
商標登録出願は、特許庁に対して申請する必要があります。

商標登録出願には、出願書類や手数料が必要になります。

具体的に必要な書類についてはこちらの記事をご参考ください。

初めての商標登録!基本的な手続きと費用を解説

続きを見る

また、手数料についてはこちらの記事をご参考ください。

商標登録費用について知ろう!初めての商標登録に必要な費用とは?

続きを見る

 審査を受ける

弁理士叶野徹
商標申請が受理されると、特許庁による審査が行われます。

審査には、約半年ほど時間がかかります。

もし早めに審査をしてほしい場合は早期審査制度があります。

早期審査制度についてはこちらの記事で解説しています。

商標の早期審査とは?メリット・デメリットから費用・期間までわかりやすく解説!

続きを見る

登録料をおさめること

弁理士叶野徹
審査の結果、登録査定が通知されると登録料をおさめる必要があります。

登録料についてはこちらの記事をご参考ください。

商標登録費用について知ろう!初めての商標登録に必要な費用とは?

続きを見る

商標の維持管理を行うこと

弁理士叶野徹
商標は永久に更新することができます。

商標権は登録日から10年で満了しますが更新料を支払うことで維持することができます。

商標権の更新についてくわしくはこちらの記事で解説しています。

商標更新の基礎知識と手続きの流れを弁理士が解説

続きを見る

社名の商標登録を成功させるポイントとは?

弁理士叶野徹
社名の商標登録を成功させるポイントをまとめると以下のとおりです。

ポイント

  • 独自性を確保すること
  • 商標の商品・サービスの範囲を広く設定すること
  • 適切な区分を選ぶこと
  • 専門家である弁理士に相談すること

独自性を確保する事

弁理士叶野徹
商標登録をする際には、独自性のある商標を作成することが重要です。

例えば、ありふれた人名の氏名(例えば、「山田太郎」)と「株式会社」を組み合わせた社名は商標登録できない可能性があります。

このため、独自性のある商標であることを確認して、続いて、商標調査を行うことが重要です。

商標の商品・サービスの範囲を広く設定すること

弁理士叶野徹
商標登録をする際には、商標の範囲を広く設定することが重要です。

商標の範囲を広く設定することで、自社の商標をより多くの商品やサービスに使用することができます。

商標登録出願時に、既存の使用している商品・サービスだけでなく、今後使用する可能性のある商品・サービスも含めるようにしましょう。

適切な区分を選ぶこと

弁理士叶野徹

商標登録には、商品やサービスを分類した区分を記載する必要があります。

誤った区分を記載すると登録に時間がかかりますので、正確な区分を記載するようにしましょう。

弁理士に相談すること

弁理士叶野徹
商標登録には、専門的な知識が必要です。

商標登録に関する専門家に相談することで、商標登録を成功させることができます。

専門家に相談することで、商標登録の手続きや注意点を把握することができます。

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 あなたの商標がこの総額に見合ったものであるか十分確認し、見合っていると思った方のみご相談・ご依頼をお願いします。

 なお商標権は10年間保護されますので登録すると1年あたり1万円程度の費用で毎年あなたの商標は守られるということになります。

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社名の商標侵害の対処方法は?

弁理士叶野徹
社名の商標侵害の対処方法をまとめると以下のとおりです。
  • 相手の行為を確認すること
  • 相手に対して警告すること
  • 必要に応じて調停・裁判を起こすこと

商標侵害が疑われる場合、相手の行為を確認しましょう。

相手が商標を不正に使用している場合は即座に対処しましょう。

商標侵害が確認された場合は、相手に対して警告を発して使用を差し止めましょう。

警告書は、弁護士に作成してもらうことをおすすめします。

商標侵害が疑われる場合は、第三者機関を通じて、調停を行ったり、重大な場合は裁判を起こすことができます。

こちらは弁護士に相談して適切に手続きを行うようにしましょう。

社名の商標登録のまとめ

以上のように、商標の更新をまとめました。

この記事を書いている弁理士が運営している特許事務所BrandAgentでは、商標サポートをしています。

ぜひご利用いただければと思います。

 

 

 

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    • この記事を書いた人

    叶野徹

    京都の特許事務所BrandAgentを運営している弁理士です。関西の特許事務所→大手法律事務所→大手企業知財部→BrandAgentを設立。特許1,000件以上、商標2,000件以上をこれまでにサポートしています。趣味は温泉・サウナです。

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