
こんにちは、マドプロ(国際商標)について調べているんですが、手続きと料金がよくわからなくて困っています。
マドプロ(マドリッド協定議定書)による国際商標出願は、「日本の基礎出願(または基礎登録)」をベースに、複数国にまとめて出願できる制度です。
この記事では、手続きの流れ/必要書類/費用の考え方(JPO手数料+WIPO手数料)/注意点をまとめます。
- マドプロは「まとめて出願」向き:複数国を一括管理したい場合に有利
- 費用は2階建て:①日本(特許庁)手数料+②WIPO(国際事務局)手数料(指定国・区分で変動)
- 基礎出願/登録が前提:日本の出願内容と整合させるのが重要
- 指定国で拒絶対応が必要な場合:現地代理人が必要になるケースがある
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記事執筆者の紹介

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- 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
- 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
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- 初心者の方でもわかりやすいように記事を書くことが得意です。
1. マドプロ商標(国際出願)とは?

マドプロ商標出願は、商標(ブランド名・ロゴ等)を複数国で保護するための国際出願制度です。
一度の国際登録出願で、指定した複数の国・地域へ保護を拡げる設計ができます(ただし、全ての国が対象になるわけではありません)。
マドプロ vs 各国へ直接出願(どっちが良い?)
- マドプロ:まとめて出願・管理しやすい(国を追加する事後指定も可能)
- 直接出願:対象国がマドプロ非加盟の場合などに必要/国ごとの設計がしやすい場合がある
どちらが最適かは、対象国の組み合わせ/予算/スピード/将来の追加予定で変わります。
迷う場合は「最初に守りたい国だけでスタート」→「後から事後指定」で増やす設計も現実的です。
2. マドプロ出願のメリット

メリット(要点)
- 複数国への出願・管理を一括化しやすい
- 国の追加(事後指定)がしやすい
- 更新・名義変更などの管理が一括でできる場面がある
- ブランドの国際展開で「権利の見える化」ができる
3. 出願前の準備と必要書類

マドプロは「日本の基礎出願(または基礎登録)」と整合している必要があるため、準備段階が重要です。
準備で必要になること(代表例)
- 基礎出願(または基礎登録):日本の商標出願・登録情報
- 商標(文字/ロゴ)データ
- 指定商品・役務:区分と表現(各国での通りやすさも考慮)
- 指定国リスト:どの国で保護するか(後から追加も可)
- 優先権(必要な場合)
4. マドプロ出願の手続きの流れ(全体像)

流れ(ざっくり5ステップ)
- 国際登録願(MM2)作成
- 日本(特許庁)へ提出(本国官庁手続)
- WIPO(国際事務局)で方式審査
- 国際登録・公開
- 指定国で実体審査(拒絶が出る場合は現地対応)
ポイントは、WIPOで登録=各国で自動的にOKではないという点です。
指定国の審査で拒絶理由が出る場合があり、その場合は現地代理人が必要になることがあります。
5. 費用の考え方(JPO手数料+WIPO手数料)

マドプロ費用は大きく2つに分かれます。
- ① 日本(特許庁)に納める手数料(手続ごとに定額のものがある)
- ② WIPO(国際事務局)に納める手数料(指定国・区分・国ごとの個別手数料等で変動)
① 日本(特許庁)側の手数料(例)
以下は代表例です。金額は改定されることがあるため、提出前に最新の公式情報で確認してください。
| 提出書類種別 | 手数料額(例) |
|---|---|
| 国際登録出願(MM2) | 一件につき 9,000円 |
| 事後指定(MM4) | 一件につき 4,200円 |
| 国際登録の存続期間の更新(MM11) | 一件につき 4,200円 |
| 名義人変更の記録(MM5) | 一件につき 4,200円 |
② WIPO(国際事務局)側の手数料(ここが変動する)
WIPO手数料は、指定国の数/区分数/国ごとの個別手数料などで大きく変わります。
そのため、実務ではWIPOのFee Calculator(料金計算ツール)で概算を出して予算を組みます。
- 指定国・区分を決める
- WIPOの料金計算ツールで概算
- 拒絶対応が出た場合の「現地代理人費用」の予備費も見込む
納付方法(ざっくり)
- 日本(特許庁):特許印紙・電子納付など(手続/運用により選択)
- WIPO:クレジットカード等、WIPO側の指定方法(案件により)
※ここは運用・制度変更があり得るため、具体の納付手順は最新の公式案内に沿って進めるのが安全です。
6. つまずきやすい注意点(失敗防止)
注意ポイント
- 基礎出願(登録)と整合しない(指定商品・役務のズレ等)
- 指定国選定が甘い(本当に必要な国に出していない/不要に増やしてコスト増)
- 拒絶が出たときの現地対応費用を見込んでいない
- 言語・表記(ブランド名・ロゴの扱い)
よくある質問(FAQ)
- Q. どの国を指定すべき?
A. 今売っている国+1〜2年以内に出す国を優先し、必要に応じて事後指定で増やす設計が現実的です。 - Q. 費用はどれくらい見ればいい?
A. 指定国・区分で変わるため、WIPO料金計算ツールで概算→拒絶対応の予備費も見込むのが安全です。 - Q. マドプロで出せない国は?
A. マドプロ非加盟国等は直接出願が必要です(対象国により異なります)。
まとめ:マドプロ商標の国際出願手続きと費用

- マドプロは複数国をまとめて出願・管理したいときに有利
- 費用は「JPO手数料+WIPO手数料(指定国/区分で変動)」の2階建て
- 指定国の審査で拒絶が出る場合は現地対応が必要になることがある
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