Amazonブランド登録

Amazonブランド登録のやり方-気をつけたい注意点も解説

悩んでいる方

Amazonでブランド登録の申請したらどんなメリットがあるの?

申請方法を教えてほしい。

あとブランド登録に商標権が必要らしいけどどうすればいいの!?

こうした疑問に答えます。

Amazonでの販売を始める場合、ブランド登録は非常に重要です。

 

ブランド登録を行うことで、Amazon上での商品の認知度や信頼性が高まり、販売促進につながります。

また、ブランド登録を行うことで、模倣品対策や悪質な業者による相乗り対策ができます。

 

しかし、ブランド登録には手続きが複雑で、初めての出店者にとっては難しい作業となることがあります。

ブランド登録には、まずブランド名を登録し、さらに商標登録が必要になります。

商標登録には手続きや費用がかかりますので注意が必要です。

 

さらに、Amazonはブランド登録に対していくつかの要件を設けています。要件に沿っていない場合は、ブランド登録が認められない可能性があります。

このように、ブランド登録には様々な要件や手続きがありますが、適切に行うことで模倣品対策や悪質な業者による相乗り対策ができるなど多くのメリットを得ることができます。

本記事では、ブランド登録の方法や注意点について解説していきますので、初めての出店者の方はぜひ参考にしてください。

・本記事の信頼性

記事の信頼性

  • 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
  • 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
  • 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
  • ブログ歴3年以上でブログを書くことが趣味です。
  • 月間PV数最高11万超のブログを運営したこともあります。
  • 初心者の方でもわかりやすいように記事を書くことが得意です。

・本記事の構成

1.Amazonブランド登録のメリット
2.Amazonブランド登録の条件・費用・やり方
3.Amazonブランド登録に必要な商標登録のポイント
4.Amazonブランド登録に最短で登録する方法

 

Amazonブランド登録のメリットとデメリットは?

弁理士叶野徹
Amazonブランド登録のメリットは以下のとおりです。

 ①相乗り業者からの被害リスクを回避

 ②編集権限を強化できる

 ③スポンサーブランド広告を使用できる

 ④Amazonのストアページを作成できる

⑤JANコードなしでも出品できる

順番に解説します。

①相乗り業者からの被害リスク回避と編集権限強化

例えば、あなたが海外輸入製品をAmazonで販売する場合を想定します。

Amazonには1つの商品は1つの商品ページしか作れないという原則がありますので、海外輸入製品をそのまま販売する場合には、多くの出品者と1つの商品ページを共有することになります。

この場合、競争が激しく、商品の売り上げを上げることが難しいので、OEM商品(例えば、海外輸入製品にあなたのロゴを取り入れてオリジナル商品とする)として販売することが考えられます。

そうすると、あなたのオリジナル商品に対して1つの商品ページが作れることができ、多くの出品者との共有を回避できるように思われます。

 

しかし、悪質な相乗り業者があなたの商品に目をつけて、あなたの商品ページを勝手に編集し、同じ商品を安値で販売したり、劣悪な品質で販売する可能性もあります。

 せっかく人気商品となりえても、品質・価格の低下を免れず、損害を被ってしまい万全とは言えません。

そこで、あなたがAmazonブランド登録をすることで、あなたの商品ページの編集権限が強化され、こうした悪質な相乗りを防ぐことができます。

もしあなたの商品が相乗りされた場合、Amazonに差し止めの申請をするとわずか20分で動いてくれるそうです。(参考:https://www.cocher.jp/「amazon相乗り防止対策(amazon物販)相乗り計億と相乗り排除方法。商標が強い。」)

②スポンサーブランド広告の使用

Amazonブランド登録をすることにより、検索結果のページの上にあなたの商品一覧を表示することができます。(スポンサーブランド広告)

ユーザが目につく位置に広告を出せるのは売り上げの効果も期待できます。

費用はかかりますが、前述のとおり商標権が必要であり、限られた人しか広告が出せないという性質上、競りの相場は比較的低めとなる傾向ですのでコスパはよいといえるでしょう。

③Amazonのストアページの作成

Amazonブランド登録をすることにより、Amazonのストアページを作成することができます。

Amazonのストアページとは、Amazon内に設置できる自社ブランドを紹介するページのようなものです。

これにより、あなたのブランドがユーザに広く認識されやすくなり、リピーターの増加などが期待できます。

④JANコードなしでも出品できる

Amazonで出品する場合、JANコードを取得する必要があります。

しかし、Amazonブランド登録することにより、JANコードの免除申請をすることができます。

免除申請については後述します。

 

Amazonブランド登録のデメリット

一方で、Amazonブランド登録のデメリットとしては、

ブランド登録の手続きに手間がかかることや、商標登録に時間と費用がかかることが挙げられます。

 

しかしながら、ブランド登録には、これだけのメリットがあり、Amazonセラーであればやらない手はありません。

では、どうやったらブランド登録できるのか。

ここでまず重要なことはブランド登録には商標登録が必要であることをふれておきます。

Amazonのブランド登録には商標権が必要である

弁理士叶野徹

ブランド登録には商標権が必要となります。

以前までは商標権は不要であり、ブランド登録の取得は難しくなかったようです。

しかし、今後は商標権が必須となり、ブランド登録の難易度が上がってきました。

ただでさえ、ブランド登録の申請に時間がかかるのに、さらに商標権の取得まで・・・と思われるかもしれません。

さらに、残念ながら、商標権は申請から権利をとるまで通常1年かかります。

 

ただし、通常1年かかるところを、2~3か月ほどでとることも可能です。

この2~3か月でとるためには早期審査制度を利用する必要があります。

 

早期審査制度についてはこちらの記事でわかりやすいように解説しています。

参考にしてみてください。

商標の早期審査とは?メリット・デメリットから費用・期間までわかりやすく解説!

続きを見る

以上をふまえた上でさらにAmazonブランド登録の申請方法を深堀していきます。

Amazonのブランド登録のやり方(条件・費用など)

弁理士叶野徹

続いてAmazonブランド登録のやり方を解説していきます!

Amazonブランド登録の条件

自分のブランドの商標登録があれば、ブランド登録することができます。
商標登録の方法は、以下の「3.Amazonブランド登録に必要な商標登録のポイント」で詳しく解説していきます。

Amazonブランド登録に必要な商標登録のポイント

先述の通り、Amazonブランド登録に必要なものは商標権です。

つまり商標登録を必要する必要があり、特許庁へブランド名を商標出願しておく必要があります。

以下では商標権について詳しくない出品者が誤解を招きかねないポイントにしぼって解説していきます。

①登録するブランド名はすでに登録した商標名である必要がある

補足すると、あなたの商品やパッケージに「常に」商標名が表示されている必要があることに注意してください。

②登録商標でも画像のみの商標はNG

商標のパターンは大きく分けると3つあります。

 ①文字商標(文字のみの商標)

 ②図形商標(文字と画像を組み合わせた商標)

 ③画像のみの商標

ここで、Amazonが受け付けているのは、文字商標、またはブランド名と画像が組み合わされた商標(図形商標)であり、上の③は認められていないことに注意してください。(参考:https://brandservices.amazon.co.jp/eligibility)

もしあなたがこれから商標登録をする場合、必ず文字を含めた形態で商標登録の出願をしてください。

③商標登録出願をするならまずは文字商標をおすすめ

もしあなたがまだ商標登録の出願をしておらず、文字商標か図形商標で迷うなら文字商標をおすすめします。

理由は、以下のとおりでして、

①後からデザインを変えても商標権の価値はある

②先に取っておくと他者のロゴ商標に牽制効果がある

③フォントの著作権の影響を考える必要がない

④先に取っておいても後から「ロゴ商標」は登録できる

ここでいう「文字商標」とは装飾(色、フォント)のないものを言います(「標準文字」と言います)。

商標出願では、商標名以外に商標に使用する商品と商品に対応する区分を特定する必要があります。

Amazonブランド登録にかかる費用

弁理士叶野徹

Amazonブランド登録自体は、無料でできちゃいます。
ただし、Amazonブランド登録をするための条件である商標登録に費用がかかります

 

商標登録のためには、申請から登録まで約10万円ほどかかることに注意してください。

・出願時に必要な費用 12,000円(印紙代)
・登録時に必要な費用 17,200円(印紙代)(5年ごと)
あなたが自分で商標登録する場合はこれのみですが、代理人(弁理士)に依頼する場合、さらに弁理士報酬がかかります。

これらを含めると約10万円ほどとなるでしょう。

詳しくはこちらの記事でも解説しています。

商標登録費用について知ろう!初めての商標登録に必要な費用とは?

続きを見る

 

そうすると、費用を安くするために、自分で商標登録をすることも考えられます。

しかし、自分でやるとなると商標の申請マニュアルを一通り目を通す必要があり、ぶっちゃけ莫大な時間を使うことになるためおすすめしません。

特許事務所に依頼することをおすすめします。

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安心・安全の商標申請サポート

商標登録には総額8~10万円の費用が必要です。

 あなたの商標がこの総額に見合ったものであるか十分確認し、見合っていると思った方のみご相談・ご依頼をお願いします。

 なお商標権は10年間保護されますので登録すると1年あたり1万円程度の費用で毎年あなたの商標は守られるということになります。

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Amazonブランド登録の申請方法

続いてブランド登録の申請を解説していきます。

1. まずは、Amazonbrandregistryページを開き、「今すぐ登録する」をクリック。(登録先の国は日本を選択。)

2. 次に、「新しいブランドを登録」を選択。

3. 次に、「ブランドの登録」を選択。

4. 次に、「申請するブランド名」「登録番号(登録商標期間は日本。)」「商品画像」を入力していきます。

 

ここで、注意すべきは登録番号でして、商標の出願番号ではなく、商標の登録番号であることに注意してください。

ここでは決して「出願番号(商願から始まる番号)」を入力しないようにしてください。

登録証とは以下のようなものです。

登録証に記載された登録番号(〇〇〇号)です。

出願番号と登録番号は別物です。見落とさないように注意してください。

 

5. 続いて出品用アカウント情報を入力します。

ここで、ASINとは「Amazon Standard Identification Number」の略でして、Amazonグループが取り扱う書籍以外の商品を識別する10けたの番号です。

CD、DVD、ビデオなどの書籍以外の商品の詳細ページに記載されているのでそちらを参考にされてはよいと思います。

6.  続いて「流通とライセンス情報」を入力します。

必要な情報を入力して送信すればOKです。

申請が認められるとAmazonから認証コードが通知されます。

 

JANコード免除の申請方法

ここでJANコード免除の申請方法も補足しておきます。

JANコード免除申請は、セラーセントラルから行います。
①セラーセントラルにログインして「ヘルプ」をクリックします。、

②検索欄に、「製品コード免除」を入力します。

③「製品コード免除の許可-申請方法」を選択します。なお製品コードとはJANコードです。

④検索結果で出た画面を下の方にスクロールすると「製品コード免除の申請はこちらから送信してください。」
というメッセージが出るので、「こちら」から申請画面に移動します。

⑤あとは、必要事項を入力した上で最後に「送信」をクリックし、Amazonの審査を通過すれば製品コード無しでの出品できます。

Amazonのブランド登録に最短で登録する方法

弁理士叶野徹

商標登録の出願してから登録までに半年ほどかかります。

理由は審査に時間がかかるためです。

 

最短で審査を受けたいという方は早期審査制度を利用することがおすすめです。

利用すると、2か月で審査が終わるので最短で2~3か月で登録までできます。

早期審査制度は商標登録の出願と同時に行ってもよいですし、後から行ってもOKです。

また、早期審査制度自体に費用はかからないので早めにとりたければおすすめです。

早期審査制度についてはこちらの記事でわかりやすいように解説しています。

参考にしてみてください。

商標の早期審査とは?メリット・デメリットから費用・期間までわかりやすく解説!

続きを見る

 

Amazonのブランド登録のやり方のまとめ

Amazonブランド登録のメリットは以下のとおりです。

 ①相乗り業者からの被害リスクを回避

 ②編集権限を強化できる

 ③スポンサーブランド広告を使用できる

 ④Amazonストアを作成できる

 ⑤JANコードなしでも出品できる

Amazonブランド登録に必要なものは商標権です。

ブランドの商標登録は出願に慣れていないうちは弁理士に代行してもらうことが確実です。

弊所では早期審査の代行申請も含めたサービスを低価格でサポートしていますのでぜひご相談ください。

BrandAgentでは商標申請の代行サービスを10月期間限定の格安の料金で提供しております。

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    • この記事を書いた人

    叶野徹

    京都の特許事務所BrandAgentを運営している弁理士です。関西の特許事務所→大手法律事務所→大手企業知財部→BrandAgentを設立。特許1,000件以上、商標2,000件以上をこれまでにサポートしています。趣味は温泉・サウナです。

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