IT特許の取り方とか流れを知りたい。
こうした疑問に答えます。
IT関連技術に関する特許出願は、非常に多くなっています。
IT技術は急速に進歩しており、新しい技術や発明が次々と生まれています。
特許を取得することで、独自の技術や発明を保護することができ、ビジネスの競争優位性を獲得することができます。
しかし、IT特許出願には、一般の特許出願とは異なる注意ポイントがあります。
そこで本記事では、IT特許出願の注意点や出願の流れについて解説し、IT技術に関する特許出願を行う方に役立つ情報を提供します。
- 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
- 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
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本記事の構成
1.IT特許出願の種類・メリット・デメリットとは?
2.IT特許出願に必要な書類とは?
3.IT特許出願の手続きの流れは?
4.IT特許出願の注意点とは?
IT特許出願の種類・メリット・デメリットとは?
IT特許は、IT技術に関する発明を対象としています。
そのため、IT分野全般にわたって様々な分野の特許が存在します。以下に、代表的なIT特許の分野をいくつか挙げてみます。
- コンピューターシステムおよびアルゴリズム コンピューター技術やアルゴリズムに関する発明(例えば、データ処理、ネットワーク技術、画像処理、音声処理など)
- ビジネスモデル ビジネスモデルに関する発明(例えば、オンラインマーケティング、電子商取引、オークションなど)
- モバイル技術 スマートフォンやタブレットなどのモバイル技術に関する発明(例えば、モバイルアプリケーション、GPS技術、センサー技術など)
- 人工知能(AI)に関する発明(例えば、自然言語処理、機械学習、深層学習、音声認識など)
- クラウドコンピューティング クラウドコンピューティングに関する発明(例えば、仮想化技術、セキュリティ技術、ストレージ技術など)
- 技術の独占権
- 商品・サービスに対する高い顧客信頼度
技術の独占権
IT特許を取得すると、独占権を手に入れることができます。
これにより、他社に技術を盗まれるリスクを回避できますし、
その分野において他社が実施できないことから一定の地位を確保できます。
商品・サービスに対する高い顧客信頼度
IT特許を取得することは特許庁に技術的に価値があると認められたものになります。
このため、特許を取得したことでその商品やサービスに対する顧客の信頼度が高まることができます。
- 出願費用の負担
- 出願に時間がかかる
- 技術が公開される
出願費用の負担
IT特許出願には、出願費用や特許出願の手続きに関する費用がかかります。
また、特許が認められなかった場合でも費用が発生することがあります。
費用についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
-
特許申請の費用を弁理士が解説
続きを見る
出願に時間がかかる
特許出願には、出願から特許取得までに時間がかかることがあります。
また、特許出願に関する手続きが煩雑であり、弁理士のサポートが必要な場合があります。
技術が公開される
特許出願をすると、特許をとれようがとれまいが、一定期間後に公開されてしまいます。
そのため、発明の秘密保持が困難になることがあります。
特に、競合他社に技術や発明を盗まれるリスクが高まることがあります。
このようにIT特許出願をすることはメリットとデメリットがあります。
慎重に考えて出願することをおすすめします。
もし迷ったら特許事務所BrandAgentでは無料で相談も可能です。
ぜひ利用していただければと思います。
IT特許出願に必要な書類とは?
「IT特許出願に必要な書類」とは、IT特許を出願する際に提出する必要のある書類のことです。
以下に、一般的なIT特許出願に必要な書類をいくつか挙げてみます。
-
- 願書
- 明細書
- 特許請求の範囲
- 図面
- 要約書
願書は、出願者や発明の名称、要約などの情報が記載された書類であり、IT特許出願の基本的な書類です。
明細書は、発明の技術的な詳細を記載する書類であり、特にIT技術においては技術的な専門用語や図解が含まれることが多いです。
特許請求の範囲は、発明の範囲を定義するための書類であり、発明に対する独自性を確保するために重要な役割を担っています。
図面は、発明の詳細を説明するための図面であり、特にIT技術においては、ソフトウェアやアルゴリズムの処理の流れを図示することがあります。
要約書は、200字程度で発明の内容を要約した書面です。
IT特許出願の手続きの流れは?
以下に、一般的なIT特許出願の手続きの流れを具体的に解説します。
ポイント
1.発明の創出
2.申請書類の作成・確認
3.申請
4.審査
5.審査結果の通知
6.登録納付
発明の創出
IT技術は急速に進化しているため、常に最新の技術や発明に目を向け、特許を取得するためのアイデアを生み出すことが求められます。
申請書類の作成・確認
続いて申請書類の作成や書類の整理を行います。
申請書類には、申請人の情報や発明の名称、要約、明細書、特許請求の範囲、図面などが含まれます。
書類作成には、専門的な知識を有する弁理士のサポートが必要となることが多いです。
申請
申請書類が完成したら、特許庁に申請します。
IT技術においては、技術的な専門用語や図解が多く含まれるため、特許審査官が理解しやすいように申請書類の明細書を記載しておくことが重要です。
審査
申請書類を特許庁が審査します。
特許審査官は、申請書類に基づいて、発明が特許法に適合するかどうかを判断します。
IT技術においては、特に技術的な専門知識を有している審査官が担当することが多いです。
審査結果の通知
特許庁は、審査結果を申請人に通知します。
申請が承認された場合、特許登録が行われます。
一方、申請が却下された場合は、申請人は審査結果に基づいて、補正などを行う必要があります。
登録納付
申請が承認された場合、申請人は一定の納付料をおさめます。
納付額についてはこちらの記事を参考にしてください。
-
特許申請の費用を弁理士が解説
続きを見る
以上が、一般的なIT特許申請の手続きの流れです。
しかし、特許申請には様々な規定があり、申請人の状況や要件によって異なることがあります。
申請前には弁理士に相談することで、適切な手続きを確認することが重要です。
また、IT特許出願には、申請前に特許性や新規性の調査を行うことが推奨されており、弁理士に相談するとより調査もやりやすくなります。
特許事務所BrandAgentではヒアリングからサポートしますのでお困りでしたらぜひご相談ください。
IT特許出願の注意点とは?
IT特許申請で注意すべき点は以下のとおりです。
注意ポイント
- 用語が明確に説明されていること
- とりたい技術が特許請求の範囲でカバーされていること
- 申請前に公知の技術と比較しておくこと
- 申請のタイミング
用語が明確に説明されていること
そのため、発明の説明には、技術的な専門用語や図解が適切に使用されていることが必要です。
とりたい技術が特許請求の範囲でカバーされていること
このため、特許請求の範囲は特に慎重に作成すべきです。
また、発明の範囲を広すぎると、特許がとりにくくなるため、適切な範囲を設定することが重要です。
申請前に公知の技術と比較しておくこと
特許をとりやすくするためには公知の技術についてしっかり調査しておくことが重要です。
調査については特許庁のこれまでの申請された文献のデータベースIPDLなどが参考になります。
申請のタイミング
特に、他の企業や個人が同様の技術や発明を先に申請しないように少しでも早い目に申請することが重要です。
このように、IT特許出願における注意点をしっかりと知っておくと、より特許がとりやすくなるでしょう。
まとめ
以上のように、IT特許について解説しました。
特許事務所BrandAgentでは、IT特許も含めて特許をサポートしています。
無料で相談可能ですのでぜひご相談いただければと思います。
詳しくは特許事務所BrandAgentの公式サイトを参考にしてみてください。