特許

特許とは?特許を取得するメリットとは?弁理士が解説

悩んでいる方
特許って何?特許を取るとどんなメリットがあるの?

こうした疑問に答えます。

弁理士叶野徹
特許とは、発明や技術的なアイデアを保護するための法的な権利のことです。

特許を取得することで、自分のアイデアを他人に無断で使用されることを防ぐことができます。

また、特許を持っていることで、さまざまなメリットもあります。

そこで本記事では特許をとることのメリットについて解説します。

・本記事の信頼性

記事の信頼性

  • 関西の特許事務所と大手法律事務所と大手企業知財部で合計10年ほどの知財実務を積んできました。
  • 特許サポート件数1,000件以上、商標申請代行件数2,000件以上の弁理士です。
  • 京都で特許事務所BrandAgentを開業しています。
  • ブログ歴3年以上でブログを書くことが趣味です。
  • 月間PV数最高11万超のブログを運営したこともあります。
  • 初心者の方でもわかりやすいように記事を書くことが得意です。

・本記事の構成

1.特許を取得するメリットは?

2.特許をもつことで得られるビジネス上のメリット

3.特許を取得する方法と手続きは?

4.特許を取得する際の注意点は?

特許を取得するメリットは?

弁理士叶野徹
特許を取得するメリットしては以下のものがあげられます。
  • 他者からの技術的な模倣や盗用を防ぐことができること
  • 自社の技術力や知的財産を示すことができること
  • ライセンス契約や特許権の譲渡などを通じて、収益を得ることができること
  • 競合他社との差別化や市場での地位向上が可能となること

他者からの技術的な模倣や盗用を防ぐことができる

特許を取得することで、他者からの技術的な模倣や盗用を防ぐことができます。

具体的には、特許庁に出願された特許は公開され、特許権者はその技術を独占的に使用することができます。

特許権者は、その特許に関する製品やサービスの製造や販売を行うことができ、他者に対して特許侵害の訴訟を起こすこともできます。

これにより、他者による技術的な模倣や盗用を防ぐことができます。

また、特許を取得することで、他社との交渉の際に、自社の技術や知的財産を守るための交渉材料として活用することもできます。

自社の技術力や知的財産を示すことができる

特許を取得することで、自社の技術力や知的財産を示すことができます。

具体的には、特許はその発明や技術的なアイデアを保護するものであり、特許権者はその技術を独占的に使用することができます。

そのため、自社が取得した特許は、その技術を自社で開発・研究していることを証明することができます。

また、特許庁が公開する特許情報は、特許権者や出願者、発明者の情報を含むため、自社の技術力や開発能力、知的財産戦略を公開することにもなります。

これにより、自社の技術力や知的財産を顕示することができ、顧客や投資家からの信頼性向上につながることがあります。

特許の取得実績がある企業は、その分野において技術的に優れていることが期待されるため、企業価値やブランドイメージの向上にも繋がる場合があります。

ライセンス契約や特許権の譲渡などを通じて、収益を得ることができる

特許を取得することで、ライセンス契約や特許権の譲渡などを通じて、収益を得ることができます。

具体的には、特許権者は、特許権を第三者にライセンスすることで、ライセンス料を得ることができます。

また、特許権者は、特許権を第三者に譲渡することで、譲渡価格を得ることができます。

 

ライセンス契約とは、特許権者が第三者に対して、特許の使用権を一定期間、一定条件で許諾する契約のことです。

ライセンス契約により、特許権者は、ライセンス料を得ることができます。

また、ライセンス契約により、ライセンスを受ける側も、自社の製品やサービスに特許技術を利用することができるため、技術力の強化や競争力の向上につながることがあります。

特許権の譲渡とは、特許権者が自己の保有する特許権を第三者に譲渡することです。

譲渡価格は、特許の技術力や市場価値によって異なりますが、特許権者は、譲渡価格を得ることができます。

特許権の譲渡により、譲渡先がその特許を使用することができるようになり、新しい市場を開拓したり、自社製品やサービスの改良や拡大につながることがあります。

競合他社との差別化や市場での地位向上が可能となる

特許を取得することで、競合他社との差別化や市場での地位向上が可能となります。

具体的には、以下のような点が挙げられます。

まず、特許を取得することで、自社の技術や製品が独占的であることをアピールすることができます。

顧客は、独自性のある製品や技術に価値を見出し、購入意欲が高まるため、市場での地位向上に繋がることがあります。

特許を取得することで、自社製品やサービスをより魅力的に見せ、競合他社との差別化を図ることができます。

 

また、競合他社との特許訴訟において、自社の特許が認められた場合、競合他社に対する差し止めや損害賠償を求めることができます。

特許訴訟に勝訴することで、自社の技術や知的財産を保護し、自社の地位を守ることができます。

さらに、特許を取得することで、新しい市場を開拓することができます。

特許技術を活用した新製品やサービスを開発し、その特許によって競合他社と差別化することができます。

新しい市場を開拓することにより、市場での地位向上に繋がることがあります。

特許をもつことで得られるビジネス上のメリット

ビジネスの成長や国際的なビジネス展開を促進することができる点について、以下のような内容が挙げられます。

まず、特許を取得することで、自社の技術や知的財産を保護し、安心して新しい製品やサービスを開発することができます。

特許技術に基づいた新製品やサービスを開発することにより、ビジネスの成長につながることがあります。

 

また、特許権者は、自社の特許技術をライセンスすることで、新しい市場を開拓することができます。

さらに、特許権者は、他国においても特許を出願することで、グローバルにビジネスを展開することができます。

特に、海外においても自社の技術や製品を保護することができるため、国際的なビジネス展開を促進することができます。

 

ただし、日本で取得した特許は日本でしか効力が及びません。

例えば、アメリカでも技術を特許で保護したい場合は日本に加えてアメリカでも特許出願をする必要があることに注意してください。

 

また、特許を取得することで、企業価値やブランドイメージの向上にも繋がる場合があります。

特許の取得実績がある企業は、その分野において技術的に優れていることが期待されるため、企業価値やブランドイメージの向上につながることがあります。

特許権者は、特許取得の事実をPRすることで、その企業の技術力や研究開発力をアピールすることもできます。

特許を取得する方法と手続きは?

弁理士叶野徹
特許を取得する方法と手続きを以下にまとめました。
  • 特許を取得するためには、特許庁に出願する必要があります。特許出願には、特許出願書類の作成が必要です。
  • 特許出願書類には、願書・特許請求の範囲・明細書・図面・要約書を含みます。これらの書類は、特許庁の指定する書式に従って作成する必要があります。
  • 特許庁は、出願書類の審査を行います。審査は通常1年以上かかる場合があります。
  • 特許庁が出願書類を審査し、特許が認められると、登録料を支払う必要があります。
  • 特許権が付与されると、特許権は、出願日から20年間の期間有効です。

特許の申請方法はこちらの記事で解説していますので参考にしてください。

特許申請に必要な書類と取り方を弁理士が解説

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弁理士叶野徹
特許を取得するためには、出願書類の作成や特許庁の審査にかかる費用が必要です。費用には、出願料、審査請求料、登録料などが含まれます。

また、特許出願には、専門的な知識が必要であるため、弁理士に相談されることをおすすめします。

特許申請にかかる費用はこちらの記事で解説していますので参考にしてください。

特許申請の費用を弁理士が解説

続きを見る

また相談は特許事務所BrandAgentでも承っています。

初回相談無料ですのでぜひご相談いただければと思います。

特許を取得する際の注意点は?

弁理士叶野徹
特許を取得する際の注意点を以下にまとめました。
  1. 事前に特許調査を行うことが重要です。自社が出願する特許について、既に同様の技術や製品が特許として登録されていないか、また、類似する特許が出願中であるかどうかを確認することが必要です。
  2. 特許出願書類の作成には、特許庁の指定する書式や要件に従うことが必要です。特許出願書類の作成に専門的な知識や経験が必要なため、弁理士に相談することをおすすめします。
  3. 特許庁が行う審査には時間がかかる場合があります。特許の出願から特許権が付与されるまでに数年を要することがあります。そのため、早期に特許出願を行い、審査のスピードアップにつながる対応を行うことが必要です。
  4. 特許出願にかかる費用は高額であるため、予算の確保や、特許の価値と費用対効果のバランスを考慮することが必要です。
  5. 特許を取得した後も、特許権の維持や、特許侵害の対応など、特許管理についての対応が必要です。

また、特許を出願する前に、技術を公開することはなるべく避けましょう。

公開しても救済措置はありますが、手続きが煩雑となりますし、弁理士に依頼する場合は追加費用もかかります。

特許を取るためのコツなど注意点もふくめてさらにくわしくはこちらの記事でも解説していますので参考にしてみてください。

特許申請に必要な書類と取り方を弁理士が解説

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特許のメリットのまとめ

以上のように、特許のメリットについてまとめました。

特許事務所BrandAgentでは、これまでの実務経験を生かして、特許をサポートしています。

無料で相談可能ですのでぜひご相談いただければと思います。

詳しくは特許事務所BrandAgentの公式サイトを参考にしてみてください。

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    • この記事を書いた人

    叶野徹

    京都の特許事務所BrandAgentを運営している弁理士です。関西の特許事務所→大手法律事務所→大手企業知財部→BrandAgentを設立。特許1,000件以上、商標2,000件以上をこれまでにサポートしています。趣味は温泉・サウナです。

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