文字商標とロゴ商標はどちらを登録するべきか?

「文字商標でとるべきかロゴ商標でとるべきか・・・

 両方をとろうとするとお金も2倍かかってしまうからどちらかを登録しておきたい。」

 こうした悩みに答えます。

 結論を言うと、迷ったらまずは文字商標をとることをおすすめします。

 好ましくは文字商標で出願するとともに、早期審査を申請して早く審査してもらうことがおすすめします。

 本記事ではなぜ最初に文字商標をとるべきかその理由をお話ししたいと思います。

 本記事を読めば、文字でとるべきかロゴでとるべきか悩むことはなくなります。

1.文字商標とロゴ商標の違いは?

 そもそも文字商標とロゴ商標の違いって何かわからないという方もいると思うのでまずは解説します。

 文字商標とは、文字のみで構成される商標であり、フォントや色を排除した単なる文字で構成されています。

 日本の商標出願では、このような文字を標準文字と言います。

(https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/trademark/syouhyou_5_3.html)。

 これに対し、ロゴとは商標法で具体的に定義されていませんが、慣用的には文字にフォントや色をほどこしたものをいいます。

 具体例を以下に紹介しておきます。左が文字商標(登録第51305365号)であり、右がロゴ商標に該当します。(登録第5893980号)

2.文字商標とロゴ商標なら文字商標をとるべき理由

では、文字商標をとるべき理由についてお話しすると、理由は以下のとおりです。

①権利範囲が広い

②後からデザインを変えても商標権の価値はある

③先に取っておくと他者のロゴ商標に牽制効果がある

④著作権の影響も考えないといけない

⑤先に取っておいても後から「ロゴ商標」は登録できる

 逆にロゴ商標を先にとると①~③の効果がないというデメリットがあります。

 以下、順番に解説します。

 まず文字商標のほうがロゴ商標よりも権利範囲が広いです。

 つまり、文字にいかなる色をほどこしたり、フォントを変えたりしても権利範囲に含まれます。

 このため、後からデザインを変えても商標権の価値はあります。

 まず文字商標のほうがロゴ商標よりも権利範囲が広いです。

 つまり、文字にいかなる色をほどこしたり、フォントを変えたりしても権利範囲に含まれます。

 このため、後からデザインを変えても商標権の価値はあります。

 また、文字商標を先にとっておくと他者の商標に牽制効果があります。

 他者の商標が文字商標であれ、ロゴ商標であれ、です。

 一方、ロゴ商標の場合には、他者商標の文字が類似していても、色やフォントが大きく違ったりすると牽制効果がでないおそれもあります

 牽制を効果的に出すという点からも、文字商標をおすすめします。

 さらにロゴ商標で既存のフォントを使う場合は、著作権を気にする必要があります。

 というのも、既存のフォントは第3者の著作物であるからです。

 著作権者によっては、無断で商標登録をすると損害賠償を請求するおそれもあります。

 商標登録をする場合には、著作権者であるフォントベンダーに商標登録をしてOKかどうか確認しないといけず準備に時間がかかります。

 一方で、文字商標ならそのようなことを気にする必要がありません。

最後に、文字商標を登録できても、後からロゴ商標も登録できることを補足します。

 まずは文字商標を出願して、他者をけん制して他者が似たような商標を出願できなくさせて、その後でデザインがフィクスされたらロゴ商標を出願する、というのがベストな選択肢といえます。

3.文字商標で登録する場合のコストはどれくらい!?

 では文字商標を登録するにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。

 まずは、特許庁への手数料として、以下のお金がかかります。

 出願から登録・更新までの間に、これくらいのお金がかかります。

 さらに専門家に依頼する場合はこれの2倍くらい(合計80000円ほど)はかかります。

 このため、もし金額面で迷ったら、文字商標のみ出願することをおすすめします。

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